電力会社を乗り換えることで、毎月の電気代を見直せる可能性があります。
しかし、電力会社によって基本料金や電力量料金、燃料費調整額、市場価格の反映方法、キャンペーンの適用条件は異なります。
「基本料金0円」「割引特典がある」といった一部分だけで選ぶと、現在より電気代が高くなることもあるため注意が必要です。
自分に合った電力会社を選ぶには、毎月の電気使用量だけでなく、電気を多く使う時間帯や世帯人数、オール電化住宅かどうかなども踏まえて比較する必要があります。
この記事では、2026年8月時点の公式サイトの情報をもとに、おすすめの電力会社をランキング形式で紹介します。
リボンエナジー・オクトパスエナジー・リミックスでんきをはじめ、Looopでんき・idemitsuでんき・楽々でんきの料金プランや特徴も比較しました。
電力会社を乗り換えるメリットや選び方、手続きの流れ、注意点もまとめているため、「どの電力会社がおすすめなのか分からない」「電力会社を比較してから乗り換えたい」という方は参考にしてください。
電力会社を乗り換える前に知っておきたいこと

電力会社を乗り換えても電気の品質は変わらない
電力会社を乗り換えても、家庭まで電気を届ける送配電設備は、これまでと同じ一般送配電事業者のものを使用します。
そのため、新電力へ乗り換えたことを理由に、電気が不安定になったり停電が増えたりするわけではありません。
契約する電力会社によって変わるのは、主に電気料金の計算方法や契約条件、ポイント還元、セット割、再生可能エネルギーへの対応などです。
電気そのものの使い勝手を変えずに、料金プランやサービス内容を見直せることが、電力会社を乗り換える特徴です。
乗り換えれば必ず電気代が安くなるとは限らない
電力会社を乗り換えても、すべての家庭で必ず電気代を節約できるわけではありません。
電気代は、以下のような条件によって変わります。
- 居住している電力エリア
- 契約アンペア数または契約容量
- 毎月の電気使用量
- 電気を使用する時間帯
- 燃料費調整額や電源調達費
- 市場価格の変動
- 割引やキャンペーンの適用条件
基本料金が0円の電力会社でも、電力量料金や電源調達に関する料金が高ければ、請求総額が高くなる可能性があります。
反対に、基本料金が設定されていても、電気使用量や生活時間帯に合ったプランを選ぶことで、総額を抑えられる場合があります。
乗り換え前には、現在の検針票やマイページを確認し、同じ使用量で複数の電力会社を比較することが大切です。
新電力が撤退しても電気が止まらない仕組みがある
新電力の撤退や事業終了のニュースを見て、乗り換えをためらう方もいるかもしれません。
仮に契約中の新電力が事業をやめる場合でも、事前に通知が届き、切り替え先を探す期間が設けられます。
切り替えが間に合わなかった場合も、地域の送配電事業者による最終保障供給という仕組みで電気の供給は続くため、ある日突然電気が止まる心配はありません。
ただし、撤退が起きるとプランの選び直しや手続きの手間はかかるため、供給実績や経営基盤も選ぶ材料に入れておくと安心です。
不安定な会社を避けるチェック項目は、やばい新電力会社の見分け方でまとめています。
電力会社を乗り換えるメリット
電気代を見直せる
電力会社を乗り換える大きなメリットは、毎月の電気代を見直せることです。
新電力会社には、基本料金が0円のプランや、電気を多く使用する家庭ほど割安になりやすいプラン、時間帯によって料金が変わるプランなどがあります。
現在の契約内容と生活スタイルが合っていない場合は、電力会社を変更することで電気代を抑えられる可能性があります。
ただし、料金表に掲載されている単価だけでは、実際の請求額を正確に比較できないことがあります。
基本料金・電力量料金・燃料費調整額・市場価格連動分・再生可能エネルギー発電促進賦課金などを含めた総額で比較しましょう。
生活スタイルに合った料金プランを選べる
電力自由化以降、家庭の生活スタイルに合わせたさまざまな料金プランが登場しています。
代表的なものには、以下があります。
- 基本料金が0円のプラン
- 市場価格に応じて単価が変動するプラン
- 昼間または夜間の料金が安くなるプラン
- オール電化住宅向けのプラン
- 電気とガスをまとめるセットプラン
- ガソリン代やEV利用者向けの割引があるプラン
- 実質再生可能エネルギー100%のプラン
一人暮らし、共働き家庭、在宅勤務が多い家庭、オール電化住宅など、世帯によって適した料金プランは異なります。
自分がいつ、どの程度電気を使用しているかを確認してから選ぶことが重要です。
ポイントやセット割を利用できる
電力会社によっては、電気料金に応じたポイント還元や、ガス・通信サービス・ガソリン代などとのセット割を提供しています。
電気料金そのものに大きな差がなくても、普段利用しているサービスと組み合わせることで、生活費全体を抑えられる場合があります。
ただし、ポイント還元やキャンペーンだけを重視すると、通常の電気料金が割高になることもあります。
特典を含めた初年度の金額だけでなく、キャンペーン終了後の料金も確認しましょう。
環境に配慮した電気を選べる
電力会社のなかには、非化石証書などを利用し、CO₂排出量を実質ゼロとする料金プランを提供している会社があります。
環境への負担を抑えたい方は、実質再生可能エネルギー100%のプランや、再生可能エネルギー由来の電力を取り入れたプランを選ぶことも可能です。
ただし、「再エネ100%」という表記が、使用する電気のすべてが特定の再生可能エネルギー発電所から直接届くことを意味するとは限りません。
電源構成や非化石証書の使用状況についても、各社の公式サイトで確認しましょう。
環境重視で選びたい方は、再生可能エネルギー電力会社おすすめ6社も参考にしてください。
おすすめ電力会社ランキング6選【2026年8月】
ここからは、乗り換え先としておすすめの電力会社を6つ紹介します。
料金単価やキャンペーンは変わることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトの最新情報とシミュレーションで確認してください。
1位:リボンエナジー

リボンエナジーは、基本料金と燃料費調整額がどちらも0円の市場連動型プランを提供する新電力です。
30分単位で電力取引市場(JEPX)の価格を反映するため、夜間や休日など価格が下がりやすい時間帯に家電を稼働できる家庭ほど、電気代を抑えやすくなります。
- 特徴: マイホーム・ファミリー・ペット・オール電化・太陽光・蓄電池・EVの7種類の割引を条件に応じて組み合わせられる。契約期間の縛りと解約金なし。
- 向いている家庭: 夜間に電力使用が多い家庭、割引の条件に当てはまる家庭、電力使用量が多い世帯。
- 注意点: 市場価格が高騰するタイミングには料金も上がるため、電力消費の時間調整が必要。提供エリアは沖縄を除く全国。
- 公式サイト:リボンエナジー公式
2位:オクトパスエナジー

オクトパスエナジーはイギリス発の新電力ブランドで、日本国内では東京ガスとの合弁会社としてサービスを展開しています。
CO₂排出実質ゼロの電気を供給しており、新電力アワード2025では総合満足度1位を受賞しました。
オール電化向けには、夜間が割安な「オール電化オクトパス」と日中9時〜15時が割安な「サンシャイン」の2プランがあり、生活リズムに合わせて選べます。
- 特徴: シンプルな料金体系で、一般家庭向けからオール電化向けまでプランの選択肢が幅広い。友達紹介による電気代割引もある。
- 向いている家庭: 環境に配慮した電気を使いたい家庭、夜間中心のオール電化住宅、日中に電気を使う太陽光設置の家庭。
- 注意点: プランやエリアによって単価が異なるため、契約前のシミュレーションが必須。提供は沖縄を除く9電力エリア。
- 公式サイト:オクトパスエナジー公式
3位:リミックスでんき

リミックスでんきは、市場連動型プラン「Styleプラス」が主力で、基本料金0円を実現しています。
使った分だけの従量課金となるため、無駄な固定費を削減したい家庭に向いています。
- 特徴: 基本料金0円+市場価格連動で、価格変動の仕組みを理解して使えば固定費を抑えられる。解約金なし。
- 向いている家庭: 市場価格が安い時間帯に家事をまとめられる家庭、太陽光発電など自家消費との併用を考える家庭。
- 注意点: オール電化専用プランがなく、夜間中心の消費パターンには他社のほうが有利な場合がある。提供エリアは沖縄・離島を除く全国。
- 公式サイト:リミックスでんき公式
4位:Looopでんき

Looopでんきは市場連動型プラン「スマートタイムONE」を主力とし、電力の市場価格に合わせて賢く電気を使うことで電気代を抑えられる仕組みを提供しています。
専用アプリの「でんき予報」を活用すれば、電気代が安い時間帯が一目でわかり、ゲーム感覚で節電に取り組めるのが大きな魅力です。
- 特徴: 市場価格に上限単価が設定されているほか、月内で最も電気を使った1時間分を自動で割り引く仕組みがある。東京ガスエリアでは都市ガスとのセット割も選べる。
- 向いている家庭: アプリで価格をチェックし、単価が安い時間帯に家事をまとめられる家庭や共働き世帯。
- 注意点: 基本料金の代わりに「制度対応費」がかかる料金構成で、市場価格高騰時のコスト増リスクもあります。沖縄電力エリアは別途基本料金が必要。
- 公式サイト:Looopでんき公式
5位:idemitsuでんき

出光興産が提供するidemitsuでんきは、ガソリンスタンドとのセット割やEV割引など、車利用家庭に強い電力会社です。
ガソリン割引(月100Lまで2円/L)が適用され、電気代以外でも節約効果を見込めます。
- 特徴: 電気・ガソリン・EV充電をまとめてお得にできる。オール電化住宅向けの専用プランもあり、解約金なし。
- 向いている家庭: 車通勤やドライブが多い家庭、EVやハイブリッドカー所有者、オール電化住宅。
- 注意点: 基本料金があるため、使用量が少ない家庭には向かない場合がある。割引の適用条件は公式サイトで確認が必要。
- 公式サイト:idemitsuでんき公式
6位:楽々でんき

楽々でんきは、関西エリアを中心に展開する固定単価タイプの新電力です。
市場連動型のような単価の変動がないため、毎月の料金を予測しやすいのが持ち味です。
- 特徴: 固定単価型で市場価格の影響を受けにくく、料金の見通しを立てやすい。
- 向いている家庭: 市場連動型の変動リスクを避けたい方、電気を使う時間を調整しにくい家庭。
- 注意点: 基本料金1,650円がかかり、解約時にはエリアに応じて5,000円〜15,000円の解約金が発生します。提供エリアも限られるため、契約前に条件をよく確認してください。
- 公式サイト:楽々でんき公式
電力会社を比較するときのポイント
基本料金だけでなく電気料金の総額を比較する
電力会社を比較するときは、基本料金や電力量料金だけで判断しないことが重要です。
毎月の電気料金には、主に以下の項目が含まれます。
- 基本料金または最低料金
- 電力量料金
- 燃料費調整額
- 電源調達調整費や市場価格連動分
- 容量拠出金相当額などの各種料金
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
基本料金が0円でも、別の料金項目が加算される場合があります。
料金シミュレーションを利用するときは、どこまでの費用が試算結果に含まれているかも確認してください。
料金プランの仕組みを確認する
電力会社の料金プランは、大きく以下のようなタイプに分けられます。
- 単価固定型:電力量料金の単価があらかじめ決められているプラン。毎月の料金を予測しやすい一方、燃料費調整額などが変動する場合があります。
- 市場連動型:日本卸電力取引所などの市場価格に応じて、電気料金の一部が変動するプランです。
- 時間帯別料金型:昼間・夜間・休日など、電気を使用する時間帯によって単価が異なるプランです。
- オール電化向け:エコキュートなどを利用する家庭を対象に、夜間料金を安く設定しているプランです。
- セット割・特典型:ガスや通信サービス、ガソリン、EVなどと組み合わせて割引を受けられるプランです。
市場連動型は、電気が安い時間帯に家電の使用を移せる家庭に向いています。
一方、電力需要が高まって市場価格が上昇すると、固定単価型より電気料金が高くなる可能性があります。
料金変動を抑えたい方は単価固定型、電気を使う時間を調整できる方は市場連動型や時間帯別料金型を候補にするとよいでしょう。
燃料費調整額や市場価格の影響を確認する
同じ電力量料金でも、燃料費調整額や電源調達調整費の計算方法によって、実際の電気代に差が出ます。
燃料価格や卸電力市場の価格が上昇した場合、調整額の上限がないプランでは、請求額が大きく上がる可能性があります。
契約前には、以下を確認しましょう。
- 燃料費調整額に上限があるか
- 市場価格をどのように料金へ反映するか
- 電源調達調整費などが別途加算されるか
- 市場価格が高騰した場合の上限単価があるか
料金体系が分かりにくい場合は、公式サイトの料金表だけでなく、重要事項説明書や電気需給約款も確認してください。
解約金・契約期間を確認する
解約金がかからない電力会社は増えていますが、すべてのプランが解約金0円とは限りません。
電力会社や料金プランによっては、以下の費用が設定されています。
- 契約事務手数料
- 最低利用期間
- 契約期間中の解約金
- 更新月以外の解約金
- キャンペーン特典の返還
- 機器やサービスの残債
特に、電気以外のサービスが付帯するプランや、引っ越し時に案内される電気プランは、契約期間が設定されていることがあります。
「電力会社の乗り換えはいつでも無料」と決めつけず、契約条件を確認しましょう。
キャンペーンの適用条件を確認する
キャッシュバックやポイント還元を利用する場合は、金額だけでなく適用条件も確認する必要があります。
主な確認項目は以下のとおりです。
- キャンペーンの申込期限
- 専用ページや紹介コードからの申し込みが必要か
- 特典を受け取れる時期
- 受取手続きが必要か
- 最低利用期間が設定されているか
- 早期解約で特典が無効にならないか
- ほかのキャンペーンと併用できるか
特典の受け取りが契約から数か月後になる場合は、案内メールを見落とさないよう注意してください。
対応エリアと支払い方法を確認する
全国の多くの地域で利用できる電力会社でも、沖縄や離島、一部の集合住宅などは対象外となる場合があります。
また、電力会社によって対応している支払い方法が異なります。
クレジットカード払いのみの会社もあれば、口座振替やコンビニ払いに対応している会社もあります。
申し込み前に、供給エリアと利用可能な支払い方法を確認しましょう。
お住まいの地域で選べる電力会社は、地域別のおすすめ電力会社から都道府県ごとに確認できます。
料金シミュレーションを活用する
電力会社の公式サイトでは、現在の電気使用量や契約内容を入力して、乗り換え後の電気代を試算できることがあります。
料金シミュレーションを利用する際は、直近1か月分だけでなく、過去1年間の使用量を基準にするのがおすすめです。
エアコンを使う夏と冬は電気使用量が増えやすいため、使用量の少ない月だけで比較すると、年間の電気代を正しく判断できない可能性があります。
比較するときは、以下の条件をそろえましょう。
- 居住エリア
- 契約アンペア数または契約容量
- 毎月の電気使用量
- 現在契約している料金プラン
- オール電化住宅かどうか
- 昼間と夜間の使用割合
シミュレーション結果は、将来の請求額を保証するものではありません。
特に市場連動型は市場価格によって料金が変動するため、試算額だけでなく料金の仕組みも理解してから申し込みましょう。
おすすめ電力会社比較表【2026年8月】


| 電力会社 | 主な料金タイプ | 主な特徴 | オール電化 | 解約金 | 契約前の確認点 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|---|
| リボンエナジー | 市場連動型 | 基本料金・燃料費調整額0円で、30分ごとの市場価格を料金へ反映 | オール電化割引あり | 0円 | 市場価格が高い時間帯の料金 | 公式サイト |
| オクトパスエナジー | 単価固定型・時間帯別など | 一般家庭向けやオール電化向けなど、複数のプランを展開 | 専用プランあり(夜型・昼型の2種) | 0円 | プランごとの単価と対応エリア | 公式サイト |
| リミックスでんき | 市場連動型 | 基本料金0円のStyleプラスなどを提供 | 専用プランなし | 0円 | エリアプライスや各種料金の計算方法 | 公式サイト |
| Looopでんき | 市場連動型(上限単価あり) | スマートタイムONEを提供し、30分ごとに電源料金が変動 | 専用プランなし | 0円 | 市場価格上昇時の料金・制度対応費 | 公式サイト |
| idemitsuでんき | 単価固定型・時間帯別 | ガソリン・軽油またはEV利用者向けの特典あり | 専用プランあり | 0円 | クルマ特割の適用条件 | 公式サイト |
| 楽々でんき | 固定単価型 | 単価変動がなく料金を予測しやすい。基本料金1,650円 | 専用プランなし | あり(5,000〜15,000円) | 契約手数料・契約期間・解約金 | 公式サイト |
※2026年8月時点の情報です。料金プラン、キャンペーン、契約条件は変更されることがあります。申し込み前に各電力会社の公式サイト、重要事項説明書、電気需給約款をご確認ください。
世帯別におすすめの電力会社の選び方
一人暮らし・電気使用量が少ない世帯
電気使用量が少ない一人暮らしでは、基本料金が毎月かからないプランが候補になります。
ただし、基本料金0円でも、1kWhあたりの電力量料金や電源調達に関する料金が高い場合は、必ずしも安くなりません。
現在の基本料金と毎月の使用量を確認し、少ない使用量でも割高にならないプランを選びましょう。
一人暮らしならではの選び方は、一人暮らしで電力会社を選ぶポイントで詳しく紹介しています。
ファミリー・電気使用量が多い世帯
家族の人数が多く、電気使用量も多い家庭では、使用量が増えても電力量料金が急激に高くならないプランが向いています。
従来の料金プランには、使用量が増えるほど1kWhあたりの単価が高くなる段階制料金が多くあります。
電気使用量が多い家庭は、一律単価のプランや、大量使用時に割安になりやすいプランと比較してみましょう。
ただし、夏や冬の使用量だけでなく、年間の電気料金で判断することが重要です。
オール電化住宅
オール電化住宅では、一般家庭向けのプランへ安易に乗り換えると、電気代が高くなる可能性があります。
エコキュートは夜間に多くの電気を使用するため、夜間料金が安いオール電化向けプランが適しています。
現在、地域の大手電力会社で旧オール電化プランを契約している場合は、同じプランへ戻れない可能性もあります。
現在の契約を解約する前に、新しいプランの昼間料金・夜間料金・基本料金を比較しましょう。
オール電化向けの候補は、オール電化におすすめの電力会社ランキングで比較できます。
電気を使う時間を調整できる家庭
食洗機・洗濯乾燥機・エコキュート・EV充電などを動かす時間を調整できる家庭は、市場連動型プランを活用しやすい傾向があります。
市場価格が安い時間帯へ電気使用を移すことで、使用量を大きく減らさなくても電気代を抑えられる可能性があります。
一方、朝や夕方など市場価格が高くなりやすい時間帯に電気使用が集中する家庭は、固定単価型の方が合う場合があります。
専用アプリなどで翌日の料金を確認する手間も含めて検討しましょう。
車をよく利用する家庭
ガソリン車やEVを日常的に利用する家庭は、車に関する特典がある電力会社も候補になります。
idemitsuでんきでは、対象プランの契約者向けに、ガソリン・軽油の割引またはEV利用者向けの電気料金割引を提供しています。
ただし、割引対象となる給油所、支払い方法、給油量の上限などが設定されているため、条件を確認してください。
電気代だけでなく、ガソリン代やEV充電費用を含めた生活費全体で比較しましょう。
環境に配慮した電気を選びたい家庭
環境への配慮を重視する方は、実質再生可能エネルギー100%やCO₂排出量実質ゼロを掲げるプランを比較しましょう。
オクトパスエナジーやリミックスでんきなどでは、非化石証書を活用した環境配慮型の料金プランを提供しています。
環境配慮型プランは、通常プランと料金が異なる場合があります。
料金だけでなく、電源構成、非化石証書の種類、CO₂排出係数なども確認すると、各社の違いを比較しやすくなります。
電力会社を乗り換える方法


乗り換えに必要なもの
電力会社の乗り換えでは、一般的に以下の情報が必要です。
- 現在契約している電力会社名
- 現在の料金プラン
- 契約者名義
- 供給地点特定番号
- 現在の電力会社のお客さま番号
- クレジットカードや口座情報
供給地点特定番号やお客さま番号は、検針票、請求書、現在契約している電力会社のマイページなどで確認できます。
申し込みから切り替えまでの流れ
電力会社の乗り換えは、以下の流れで進みます。
- 検針票やマイページで現在の契約内容を確認する
- 複数の電力会社で料金をシミュレーションする
- 乗り換え先の公式サイトから申し込む
- 必要に応じてスマートメーターへ交換する
- 指定された切り替え日から新しい電力会社の契約が始まる
スマートメーターがすでに設置されている場合は、原則として工事をせずに切り替えられます。
未設置の場合は、地域の一般送配電事業者によって交換工事が行われます。通常、交換費用はかかりません。
切り替えまでの期間は電力会社や検針日、スマートメーターの設置状況によって異なります。
具体的な利用開始日は、申し込み後に届く案内で確認してください。
現在の電力会社への解約連絡は原則不要
同じ住所で電力会社を乗り換える場合は、新しい電力会社が切り替え手続きを行うため、現在契約している電力会社への解約連絡は原則として不要です。
ただし、引っ越しを伴う場合は、旧住所の電気を停止する手続きと、新住所で電気を開始する手続きが必要になります。
また、電気とガスのセット契約や、付帯サービスを利用している場合は、電気の解約によって割引やサービスが終了する可能性があります。
現在の契約内容を確認してから手続きを進めましょう。
乗り換えのタイミングはいつがいい?
解約金のないプランであれば、電力会社の乗り換えは基本的にいつでも可能です。
そのうえで、タイミングを選べるなら次の3つが目安になります。
- 電気を多く使う季節の前:夏や冬は電気使用量が増えるため、その前に切り替えておくと節約効果を実感しやすくなります。
- 引っ越しのとき:新居での電気契約をどのみち手続きするため、同時に乗り換え先を検討する手間が省けます。
- 市場連動型を試すなら市場が落ち着く春・秋:市場価格が比較的安定している時期に切り替えて、料金の変動幅を確認してから夏冬を迎えると安心です。
切り替えは検針日を基準に行われることが多く、申し込みから1〜2週間ほどかかります。
「安くしたい」と思ったときが検討の始めどきです。まずは現在の使用量でシミュレーションしてみましょう。
電力会社を乗り換える際の注意点
市場連動型は料金が上がる可能性がある
市場連動型プランでは、卸電力市場の価格が低い時間帯に電気を使用すると、電気代を抑えられる可能性があります。
一方、猛暑や寒波、発電設備の停止、燃料価格の上昇などによって市場価格が高騰すると、電気料金も高くなることがあります。
市場価格の影響を受けたくない方や、電気を使う時間を変更しにくい家庭は、単価固定型と比較してから選びましょう。
キャンペーンだけで選ばない
高額なキャッシュバックやポイント還元があっても、通常料金が高ければ、長期的には割高になる可能性があります。
初年度の実質料金だけでなく、キャンペーン終了後の料金も確認しましょう。
また、特典を受け取るために申請が必要なキャンペーンもあります。
受取時期や申請方法を事前に確認し、案内メールを保存しておくと安心です。
解約金や最低利用期間を確認する
電力会社によっては、契約手数料、最低利用期間、更新期間、期中解約金などが設定されています。
特に、生活サポートや通信サービスなどがセットになったプランは、電気以外の契約条件も確認する必要があります。
短期間で再度乗り換える可能性がある方や、引っ越しを予定している方は、契約期間の縛りがないプランを優先するとよいでしょう。
オール電化住宅は現在のプランを解約する前に比較する
オール電化住宅向けの旧料金プランには、現在は新規受付を終了しているものがあります。
一度解約すると同じプランへ戻れない場合があるため、現在の契約を手放す前に、新しい電力会社の料金を慎重に比較してください。
特に、夜間単価だけでなく、昼間単価、基本料金、燃料費調整額を含めて年間の電気代を試算することが重要です。
マンションの一括受電では乗り換えられないことがある
マンションやアパートが一括受電契約を結んでいる場合、入居者が個別に電力会社を選べないことがあります。
検針票が手元にない場合や、電気料金を管理会社へ支払っている場合は、一括受電契約の可能性があります。
乗り換えを申し込む前に、管理会社や大家へ確認してください。
電力会社の乗り換えに関するFAQ
電力会社を乗り換えると停電しやすくなりますか?
- なりません。電気を届ける送配電設備は、乗り換え後もこれまでと同じ地域の一般送配電事業者のものを使うため、電気の品質や供給の安定性は変わりません。
電力会社を乗り換える際に工事は必要ですか?
- スマートメーターが設置済みであれば、工事なしで切り替えられます。未設置の場合も地域の送配電事業者が無料で交換し、所要時間は10〜30分ほどです。
現在の電力会社へ解約の連絡は必要ですか?
- 同じ住所での乗り換えなら原則不要です。新しい電力会社が切り替え手続きを代行します。ただし引っ越しを伴う場合は、旧住所の停止手続きと新住所の開始手続きがそれぞれ必要です。
電力会社を乗り換えれば必ず安くなりますか?
- 必ず安くなるとは限りません。電気を使う時間帯や使用量、燃料費調整額などの条件によって総額は変わります。過去1年分の使用量をもとに、複数社を同じ条件でシミュレーションして比べましょう。
基本料金0円の電力会社がおすすめですか?
- 一概には言えません。基本料金が0円でも、電力量料金や電源調達に関する費用が高ければ、請求総額は高くなることがあります。基本料金だけでなく、毎月の総額で比較することが大切です。
市場連動型の電力会社は危険ですか?
- 仕組みを理解して使えば有力な選択肢です。市場価格が高騰すると料金が上がるリスクはあるため、上限単価の有無を確認し、電気を使う時間を調整しにくい家庭は固定単価型と比較してから選びましょう。
賃貸住宅でも電力会社を乗り換えられますか?
- 自分名義で電力会社と契約している場合は、賃貸でも乗り換え可能です。ただし建物が一括受電契約の場合は個別に選べないため、検針票が手元にない方は管理会社に確認してください。
契約中の新電力が倒産・撤退したらどうなりますか?
- 事前に通知が届き、切り替え先を探す期間が設けられます。切り替えが間に合わなくても、最終保障供給という仕組みで電気の供給は続くため、突然電気が止まることはありません。
まとめ・電力会社は料金総額と生活スタイルで比較しよう
電力会社を乗り換えることで、現在の契約内容や電気の使い方によっては、毎月の電気代を見直せる可能性があります。
ただし、基本料金0円やキャンペーン金額だけで電力会社を選ぶと、電力量料金や市場価格、各種調整費によって、かえって電気代が高くなる場合があります。
電力会社を比較するときは、以下の点を確認しましょう。
- 基本料金を含めた年間の電気料金
- 電力量料金の計算方法
- 燃料費調整額や市場価格の影響
- 電気を多く使用する時間帯
- オール電化住宅に対応しているか
- セット割やポイント還元の条件
- 契約期間や解約金の有無
リボンエナジーやLooopでんきのような市場連動型は、電気を使う時間を調整できる家庭に向いています。
オクトパスエナジーは、一般家庭向けやオール電化向け、実質再生可能エネルギー100%など、目的に応じたプランを比較しやすい電力会社です。
リミックスでんきは基本料金0円のプラン、idemitsuでんきは車利用者向けの特典やオール電化プランに特徴があります。
楽々でんきは料金を予測しやすい固定単価型ですが、基本料金や解約金が設定されているため、条件の確認が必要です。
お住まいの地域ごとの候補は、地域別のおすすめ電力会社からも探せます。
まずは過去1年間の電気使用量を確認し、複数の電力会社で同じ条件の料金シミュレーションを行いましょう。
電気料金の総額と自分の生活スタイルを照らし合わせることが、電力会社の乗り換えで失敗しないためのポイントです。










