電気そのものは今までと同じでも、契約する会社を変えるだけで再生可能エネルギー由来の電気に切り替えられます。
ただ、各社が掲げる「実質再エネ100%」という表示を見て、本当に再エネなのか、電気代が上がらないのかと迷う方は多いはずです。
ここでは再生可能エネルギーを扱う電力会社6社を、家庭目線で比べています。
各社の公式サイトで確認できた内容だけを載せ、供給エリアや解約金など、申し込む前に見落としやすい条件もまとめました。
このページでわかること
- 「実質再エネ100%」がどういう仕組みで成り立っているか
- 再エネプランに変えて電気代が高くなるのはどんなときか
- オクトパスエナジーなど6社の再エネの扱いと供給エリアの違い
- 自分のエリアと住まいに合う会社の選び方
- 再生可能エネルギーの電力会社とは?
- 再生可能エネルギーの種類と、家庭に電気が届くまで
- 「実質再エネ100%」は非化石証書で成り立っている
- 再エネの電気に変えると電気代は高くなる?
- 各社が公式サイトで説明している料金の決まり方
- 市場連動型で電気代が上がるのはどんなときか
- 再生可能エネルギーの電力会社おすすめ6社
- 1位:オクトパスエナジー
- 2位:シン・エナジー
- 3位:さすてな電気
- 4位:Looopでんき
- 5位:リミックスでんき
- 6位:四つ葉電力
- 失敗しない再エネ電力会社の選び方
- 供給エリアと住まいの形を最初に確認する
- 再エネの根拠が公開されているかを見る
- 解約金と契約期間を確認する
- 申し込みから切り替えまでの流れ
- よくある質問(FAQ)
- 再生可能エネルギーの電力会社にはどんな会社がありますか?
- 「実質再エネ100%」は本当に再生可能エネルギーの電気ですか?
- 再エネプランに変えると電気代は高くなりますか?
- 賃貸マンションでも再エネプランに切り替えられますか?
- 原発を使わない電力会社を選ぶことはできますか?
- 切り替えに工事や立ち会いは必要ですか?
- 解約金がかかる会社はありますか?
- まとめ|エリアと住まいに合う再エネプランを選ぶ
- 参考
再生可能エネルギーの電力会社とは?
再生可能エネルギーの電力会社とは、太陽光や風力でつくられた電気、または環境価値を持つ証書を組み合わせた電気を販売している会社のことです。
2016年の電力小売全面自由化によって、家庭でも契約先を自由に選べるようになりました。
切り替えても電線や電柱はこれまでと同じ設備を使うため、電気の品質が落ちたり停電しやすくなったりすることはありません。
再生可能エネルギーの種類と、家庭に電気が届くまで
再生可能エネルギーは、自然の力を繰り返し使える発電方法を指します。
代表的なのは太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスの5つです。
石油や石炭のように使えばなくなる資源と違って枯渇の心配がなく、発電するときに二酸化炭素をほとんど出しません。
ただし、家庭に届いた電気を「これは太陽光でつくられた電気です」と見分けることはできません。
電線を流れる電気はすべて混ざってしまうためで、ここが再エネプランの仕組みを分かりにくくしている部分です。
「実質再エネ100%」は非化石証書で成り立っている
多くの会社が使っている「実質再エネ100%」という表現は、非化石証書という仕組みに支えられています。
非化石証書は、再生可能エネルギーで発電したという環境価値だけを切り出して取引できるようにしたものです。
電力会社がこの証書を買い、契約者が使った電気量に付けることで、その電気は再エネ由来として扱われます。
実際に流れてきた電気が火力発電由来であっても、証書によってCO₂排出量は実質ゼロとして計算される形です。
たとえば東京ガスの「さすてな電気」は、主な電源がLNG火力であることを公式サイトに明記したうえで、再エネ指定の非化石証書によってCO₂排出量が実質ゼロになると説明しています。
この仕組みを知っておくと、各社が言う「再エネ100%」がどこまでを指しているのか判断しやすくなります。
- 非化石証書の市場の状況によっては、CO₂排出量が実質ゼロにならない場合があると案内している会社もあります

再エネの電気に変えると電気代は高くなる?
高くなるかどうかは、再エネかどうかより料金の決まり方で変わります。
同じ再エネプランでも、単価があらかじめ決まっているものと、卸電力取引所の価格に連動して動くものがあるためです。
各社が公式サイトで説明している料金の決まり方
今回取り上げる6社が、料金についてどう説明しているかを並べました。
| 会社 | 料金の決まり方(公式サイトの記載) |
|---|---|
| オクトパスエナジー | 透明な料金設計。解約金・違約金はいつでも0円 |
| シン・エナジー | 基本料金と電力量料金に、卸電力取引所の価格に連動する電源調達調整費が加わる |
| さすてな電気 | 燃料費調整に上限を設けていない |
| Looopでんき | 市場連動型。電源料金が30分ごとに変わる。上限単価あり |
| リミックスでんき | 基本料金0円。電源調達料金が30分ごとの市場価格で決まる |
| 四つ葉電力 | 基本料金なし、燃料費調整額なし。単価のみで計算 |
見るべきなのは、単価が市場価格に連動するかどうかです。
連動するプランは市場が落ち着いている時期に安くなりやすい代わりに、高騰する時期には請求額が読みにくくなります。
燃料費調整に上限があるかどうかも、値上がり局面での差につながります。
市場連動型で電気代が上がるのはどんなときか
市場連動型のプランは、電気の卸売価格が上がるとその分が単価に反映されます。
Looopでんきは公式サイトで、市場が落ち着いている春や秋は固定単価のプランより安く使える場合がある一方、市場が高騰しやすい夏や冬は高くなるリスクがあると説明しています。
上限単価は設けられていますが、月ごとの電気代が読みにくくなること自体は変わりません。
次のような家庭は、市場連動型を選ぶと負担を感じやすくなります。
- 毎月の電気代をできるだけ一定にしておきたい
- 在宅時間が夕方から夜に集中していて、使う時間帯を動かせない
- 電気代の推移をこまめに確認する余裕がない
電気を使う時間を自分で調整できるなら市場連動型、毎月の金額を読みたいなら単価が動きにくいプランという分け方が現実的です。
再生可能エネルギーの電力会社おすすめ6社
公式サイトで確認できた再エネの扱いと、申し込み前に見落としやすい条件を並べました。
| 会社 | 再エネの扱い | 供給エリア | 解約金 |
|---|---|---|---|
| オクトパスエナジー | 実質再エネ100%が標準 | 沖縄・離島を除く全国 | 0円 |
| シン・エナジー | 実質再エネはオプションのメニュー | 公式サイトで確認 | 公式サイトで確認 |
| さすてな電気 | 主電源はLNG火力。非化石証書でCO₂実質ゼロ | 首都圏と静岡県(富士川以東) | 公式サイトで確認 |
| Looopでんき | 実質再エネ100%・CO₂排出量ゼロ | 公式サイトで確認 | 0円・縛りなし |
| リミックスでんき | 非化石証書で実質再エネ100% | 沖縄を除く9エリア | 0円(低圧) |
| 四つ葉電力 | 再エネに関する記載なし | 関東エリア | 0円 |
再エネを目的に選ぶなら、上から3社目までが候補になります。
供給エリアが限られている会社もあるため、まず自分の住まいが対象かどうかを確かめてから中身を見ていくと迷いません。
1位:オクトパスエナジー


- 契約すると実質再エネ100%の電気が標準で適用される
- 供給エリアは沖縄と離島を除く全国で、引っ越し先でも使いやすい
- 解約金・違約金はいつでも0円と公式サイトに明記されている
運営会社はTGオクトパスエナジー株式会社です。
公式サイトでは、英国で契約件数が最も多い電力会社と紹介されています(2025年9月時点、Ofgem調べ)。
太陽光パネルを設置済みの家庭向け、オール電化向け、EV利用者向けとプランが分かれており、暮らし方に合わせて選べます。
再エネを条件に絞り込むと、エリアの広さと解約条件の分かりやすさで最初の候補になりやすい1社です。
▶公式サイト: オクトパスエナジー公式HP
2位:シン・エナジー


- ポイント還元やセット割をつけない代わりに、電気料金の単価そのものを下げる方針を公式サイトで説明している
- 電気を多く使う家庭ほど、単価の安さが効きやすい
- マイページで月別・日別・時間別の使用量を確認でき、申し込み後もプランを変更できる
家庭向けの案内で前面に出ているのは、環境価値ではなく電気料金の安さです。
実質再エネのメニューは「実質再エネオプション・環境プラン」として案内されており、非化石証書を使う形になっています。
再エネを目的に選ぶ場合は、そのオプションが自分の契約で使えるかどうかを申し込み前に確認してください。
料金は基本料金と電力量料金に、卸電力取引所の価格に連動する電源調達調整費が加わる仕組みです。
▶公式サイト: シン・エナジー公式HP
3位:さすてな電気


- 東京ガスが提供しており、契約や請求の確認はWebで完結する
- 再エネ指定の非化石証書を使い、CO₂排出量を実質ゼロとして扱う
- 大手が母体のため、問い合わせ窓口や手続きの案内が整っている
気をつけたいのは、主な電源がLNG火力だと公式サイトに明記されている点です。
発電そのものが再エネというわけではなく、証書によって環境価値を持たせる形になっています。
供給範囲は首都圏と静岡県(富士川以東)に限られ、離島や、建物全体で一括受電をしている集合住宅は対象外です。
燃料費調整に上限を設けていないため、燃料価格が上がる局面では上限のある他社より高くなる場合があると公式サイトも案内しています。
▶公式サイト: さすてな電気公式HP
4位:Looopでんき


- 実質再生可能エネルギー100%、CO₂排出量ゼロの電気を届けると公式サイトに明記されている
- 解約手数料は0円で、契約期間の縛りもない
- アプリで電気が安い時間帯を確認しながら使える
家庭向けのスマートタイムONEは市場連動型のプランです。
電源料金が30分ごとに変わるため、市場が高騰しやすい夏と冬は固定単価のプランより高くなることがあります。
上限単価は設けられていますが、電気を使う時間帯を動かしにくい家庭には向きにくい形です。
東京ガスエリアの都市ガスを使っている場合は、ガスとセットで電気の単価が1円引きになるプランも選べます。
▶公式サイト: Looopでんき公式HP
5位:リミックスでんき


- Styleプラスecoは非化石証書を使い、実質的に再生可能エネルギー100%の電気として供給される
- 基本料金が0円で、初期費用と解約手数料も0円(低圧の場合)
- 供給エリアは沖縄を除く9エリアに対応している
料金は、30分ごとの卸電力取引所の価格で決まる電源調達料金と、エリアごとの固定従量料金を合わせて計算されます。
基本料金が0円である分、電気の使用量が少ない一人暮らしでも無駄が出にくい形です。
一方で単価が市場価格に連動するため、月々の請求額は変動します。
動力契約の場合は基本料金がかかると公式サイトに記載されています。
▶公式サイト: リミックスでんき公式HP
6位:四つ葉電力


- 基本料金・燃料費調整額・段階制料金がなく、単価だけで計算される分かりやすい形
- 契約は1年ごとの自動更新だが、途中で解約しても解約手数料や違約金は発生しない
- 申し込みはWebで完結し、切り替えの工事も不要
公式サイトで確認できる範囲では、再生可能エネルギーに関する説明は見当たりませんでした。
打ち出されているのは料金の分かりやすさで、環境価値を目的に選ぶプランではありません。
提供エリアは関東エリア(栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都の島嶼地域を除く地域、神奈川県)に限られます。
低圧動力や高圧、東京電力の従量電灯Cを契約している場合は対象外です。
請求額とは別に事務手数料が165円から220円かかる点も、申し込み前に確認しておきたいところです。
関東で電気代そのものを下げたい場合の選択肢として見ると、位置づけが分かりやすくなります。
▶公式サイト: 四つ葉電力公式HP



失敗しない再エネ電力会社の選び方
再エネプラン選びでつまずきやすいのは、料金の比較よりも前の段階です。
そもそも自分の住まいが対象なのかを確かめないまま料金だけを見比べると、申し込みの直前で振り出しに戻ります。
供給エリアと住まいの形を最初に確認する
電力会社によって、電気を届けられる地域は大きく違います。
オクトパスエナジーは沖縄と離島を除く全国、さすてな電気は首都圏と静岡県の一部、四つ葉電力は関東エリアのみです。
住まいの形も条件になります。
マンションで建物全体が一括受電をしている場合、住戸ごとに電力会社を変えられないことがあります。
さすてな電気も一括受電の建物を対象外としています。
申し込み前に確認しておきたいのは次の3点です。
- 住んでいる地域が供給エリアに入っているか
- 集合住宅の場合、建物が一括受電になっていないか
- スマートメーターが設置されているか(未設置でも工事費は原則かからない)
再エネの根拠が公開されているかを見る
「再エネ100%」と書かれていても、実現の方法は会社によって違います。
確認したいのは、非化石証書を使っているのか、どの電源を主に使っているのかが公式サイトに書かれているかどうかです。
さすてな電気のように主電源がLNG火力だと明記し、証書でCO₂を実質ゼロにしていると説明している会社は、根拠がはっきりしています。
逆に、再エネをうたっていながら仕組みの説明が見当たらない場合は、問い合わせて確かめたほうが安心です。
解約金と契約期間を確認する
解約の条件は、乗り換えのしやすさに直結します。
オクトパスエナジーは解約金・違約金がいつでも0円、Looopでんきは解約手数料0円で契約期間の縛りなしと公式サイトに書かれています。
リミックスでんきは低圧であれば初期費用と解約手数料が0円、四つ葉電力は1年ごとの自動更新でも途中解約の手数料はかかりません。
まず試してみたい段階なら、こうした縛りのない会社から選ぶと負担が小さく済みます。
申し込みから切り替えまでの流れ
電力会社の切り替えは、Web上の手続きだけで完了します。
今の電力会社に解約の連絡を入れる必要は原則ありません。
- 検針票かマイページで、現在の契約種別と使用量を確認する
- 切り替え先の公式サイトで料金シミュレーションを試す
- 申し込みフォームに住所・契約情報・支払い方法を入力する
- 供給開始日の連絡を待つ(会社によって数日から2か月程度)
- 供給開始日を過ぎると自動で新しい会社に切り替わる
切り替えのタイミングで停電することはなく、立ち会いも要りません。
スマートメーターが未設置の場合は交換作業が入りますが、費用は原則かからないと各社が案内しています。
迷ったら、供給エリアが広く解約金もかからない会社から試すのが、やり直しのきく進め方です。
よくある質問(FAQ)
再生可能エネルギーの電力会社にはどんな会社がありますか?
- 実質再エネ100%を標準にしているのはオクトパスエナジーやLooopでんき、非化石証書を使うプランを用意しているのはリミックスでんきの「Styleプラスeco」や東京ガスの「さすてな電気」です。会社によって再エネの実現方法も供給エリアも違うため、住んでいる地域が対象かどうかから確認するのが確実です。
「実質再エネ100%」は本当に再生可能エネルギーの電気ですか?
- 送られてくる電気そのものが再エネとは限りません。多くは非化石証書という仕組みで環境価値を付けており、実際の電源が火力の場合もあります。さすてな電気は主な電源がLNG火力であることを公式サイトに明記しています。表示だけで判断せず、仕組みの説明があるかを見てください。
再エネプランに変えると電気代は高くなりますか?
- 再エネかどうかより、料金の決まり方で変わります。Looopでんきやリミックスでんきは30分ごとの市場価格に連動するため、市場が高騰しやすい夏と冬は高くなることがあります。毎月の金額を読みやすくしたい場合は、単価が動きにくいプランを選んでください。
賃貸マンションでも再エネプランに切り替えられますか?
- 住戸ごとに電力会社と契約している場合は切り替えられます。ただし建物全体で一括受電をしているマンションは、住戸単位で会社を変えられません。さすてな電気も一括受電の建物を対象外としています。検針票が自分宛てに届いているかが目安になります。
原発を使わない電力会社を選ぶことはできますか?
- 電源構成を公表している会社であれば、原子力が含まれるかを確認できます。「実質再エネ100%」の表示は非化石証書によるもので、実際に届く電気の電源構成とは別の話です。原子力を避けたい場合は、各社が公開している電源構成のページを直接確認してください。
切り替えに工事や立ち会いは必要ですか?
- 原則として不要です。スマートメーターが未設置の場合は交換作業が入りますが、費用は原則かからないと各社が案内しています。今契約している電力会社への解約連絡も、引っ越しを伴わない切り替えなら基本的に必要ありません。
解約金がかかる会社はありますか?
- 今回の6社では、オクトパスエナジー・Looopでんき・リミックスでんき(低圧)・四つ葉電力が解約手数料0円と公式サイトに明記しています。まず試したい段階なら、こうした縛りのない会社から選ぶと負担が小さく済みます。
まとめ|エリアと住まいに合う再エネプランを選ぶ
再生可能エネルギーの電力会社を選ぶときは、「再エネ100%」という言葉だけで決めないことが大事です。
多くのプランは非化石証書によって環境価値を持たせており、実際の電源は会社ごとに違います。
そのうえで、供給エリアと住まいの形、料金が市場価格に連動するかどうか、解約金の有無を順に確認していくと、候補は自然に絞られます。
再エネを標準で使いたくてエリアも問わないならオクトパスエナジー、首都圏で大手の安心感を重視するならさすてな電気、使う時間帯を調整できるならLooopでんきやリミックスでんきが合いやすい選択です。
解約金がかからない会社が多いため、まず1社試してみて、合わなければ変えるという進め方もできます。
気になった会社があれば、公式サイトの料金シミュレーションで今の電気代と比べるところから始めてみてください。








