電気料金の固定費である基本料金をなくしたい──そんな方に注目されているのがおてがるでんきです。
契約アンペア数に応じてかかっていた基本料金が0円で、支払うのは使った分の電力量料金だけという設計になっています。
ただし電気料金には市場価格に連動する電源調達調整費が毎月加算されます。
この記事では公式サイトで確認できたエリア別の単価、セット割、契約条件と注意点をまとめました。
おてがるでんきとは?

おてがるでんきは、株式会社エクスゲートが運営する新電力サービスです。
本社は東京都新宿区西新宿の新宿アイランドタワーで、同じ会社が「おてがるガス」と「おてがる光」も提供しています。
家庭向けの中心となるのはファミリーMプランで、北海道・東北・東京・中部・北陸・九州エリアでは従量電灯B相当、関西・中国・四国エリアでは従量電灯A相当にあたります。
このほか従量電灯C相当のワークMプラン、低圧電力相当の動力Mプランも用意されています。
送配電は従来どおり地域の送配電事業者が担うため、停電のしやすさは大手電力会社と変わりません。
料金プランと特徴
基本料金0円と一律の電力量料金
大手電力の従量電灯は使用量が増えるほど単価が上がる段階制ですが、おてがるでんきの電力量料金は使用量にかかわらず一律の単価です。
基本料金がないぶん単価はやや高めに設定されているため、使用量が少ない世帯ほど基本料金0円の効果が出やすい構造になっています。
なお公式サイトでも、再生可能エネルギー発電促進賦課金と燃料費調整額は発生すると明記されています。
電気を使わなかった月でも請求が完全に0円になるわけではない点は押さえておいてください。
エリア別の電力量料金とおてがる光セット割
ファミリーMプランの単価と、おてがる光を契約した場合の割引率です。
| エリア | 従量料金(1kWh) | おてがる光セット割 |
| 北海道 | 35.44円 | 1.2%割引 |
| 東北 | 29.71円 | 2.4%割引 |
| 東京 | 30.85円 | 2.8%割引 |
| 中部 | 28.9円 | 3.1%割引 |
| 北陸 | 30.86円 | 2.0%割引 |
| 関西 | 25.54円 | 2.1%割引 |
| 中国 | 32.83円 | 2.5%割引 |
| 四国 | 30.66円 | 2.2%割引 |
| 九州 | 25.49円 | 1.6%割引 |
おてがるガスの場合は、地域の一般的な都市ガス料金より基本料金が5%お得で、電気とセットにすると10%お得になると案内されています。
光は電気の従量料金が割引になり、ガスはガスの基本料金が割引になるという違いがあります。
電源調達調整費で毎月の請求が変わる
公式のよくある質問では、おてがるでんきは市場連動型の料金だと明言されています。
JEPX(日本卸電力取引所)から電気を仕入れており、その仕入価格の変動を電源調達調整費として毎月反映するしくみです。
調達単価にはスポット市場のエリアプライスのうち、14時から23時の1か月平均価格が使われます。
還元基準値を下回った月は差額が還元され、追加請求基準値を上回った月は差額が上乗せされます。
2026年1月からの追加請求基準値は、北海道が12.70円、東北・四国・九州が8.20円、東京が10.20円、中部が9.20円、北陸・中国が7.20円、関西が7.70円です。
還元基準値は全エリア5.00円で、いずれも税込・1kWhあたりの金額になります。
ここで気をつけたいのが、2025年12月まで全エリア一律13.00円だった追加請求基準値が、2026年1月から引き下げられている点です。
基準値が下がるほど追加請求が発生しやすくなるため、公式サイトの調整費のページで内容を確認してから申し込んでください。
契約期間の縛りがない
公式サイトでは、申し込み時の手数料や設備費は不要で、他社へ契約を変更する場合の違約金も0円と案内されています。
契約手数料が必要ないことは、よくある質問でも明記されています。
同じ運営会社の他サービスには契約期間や解約金が設定されたプランもあるため、この点はおてがるでんきの分かりやすい部分といえます。

月額オプションも選べる
電気の契約に加えて、月額のオプションサービスが用意されています。
- SOKUYAKUサブスクプラン(オンライン診療):月額550円
- みんなのまなびライブラリー(オンライン学習):月額990円
- エクスゲートClub Off(会員優待):月額990円
いずれも任意のオプションなので、必要なければ電気だけの契約で問題ありません。
申し込みと支払いについて
手続きは2ステップ
電話またはWebで申し込み、検針日から切り替わるという流れです。
今契約している電力会社への連絡は、おてがるでんき側が行うため利用者がする必要はありません。
賃貸マンションやアパートなどの集合住宅でも切り替えられると案内されています。
支払い方法
公式のよくある質問では、銀行口座振替またはクレジットカードでの支払いになると説明されています。
コンビニ払込票については、ペーパーレス化と再請求手数料に関するお知らせが出ているため、扱いが変わっている可能性があります。
支払い方法にこだわりがある場合は、申し込み前に窓口で確認してください。
メリット・デメリットまとめ
メリット
- 基本料金が0円で、契約アンペア数による固定費がかからない
- 電力量料金が一律単価で、使用量が増えても単価は上がらない
- 契約手数料・設備費・違約金がいずれも0円
- おてがる光とのセットで電気の従量料金が割引になる
- 今の電力会社への解約連絡が不要で、集合住宅でも切り替えられる
デメリット・注意点
- 市場連動型のため、市場価格が高い月は電源調達調整費で請求が増える
- 2026年1月から追加請求基準値が引き下げられ、追加請求が出やすくなっている
- 基本料金がないぶん電力量料金の単価は高めで、使用量が多い世帯では割高になることがある
- 再エネ賦課金と燃料費調整額は別途かかるため、使わない月も請求は0円にならない
どんな人におすすめ?
- 一人暮らしや二拠点生活で、電気の使用量が少ない人
- 契約期間の縛りや解約金を避けたい人
- おてがる光やおてがるガスとまとめて契約したい人
- 毎月の調整費を確認しながら判断できる人
- 毎月の電気代をできるだけ一定に保ちたい人
- 使用量が多く、単価の安さを重視したい人
他社と比べたい場合は一人暮らしの電力会社の選び方や新電力を選ぶときに確認したいポイントもあわせて確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
基本料金は本当に0円ですか?
- はい、契約アンペア数にかかわらず基本料金は0円です。
ただし公式サイトでも明記されているとおり、再生可能エネルギー発電促進賦課金と燃料費調整額は発生します。
電気を使わなかった月でも請求が完全に0円になるわけではありません。 おてがるでんきは市場連動型ですか?
- 市場連動型です。
公式のよくある質問でもそのように明言されています。
JEPXから仕入れた価格の変動を電源調達調整費として毎月反映するしくみで、調達単価にはスポット市場の14時から23時の1か月平均価格が使われます。 電気代が上がるのはどんなときですか?
- 卸電力市場の平均価格が、エリアごとに定められた追加請求基準値を上回った月です。
2026年1月からの追加請求基準値は北海道12.70円、東京10.20円、中部9.20円、北陸・中国7.20円などで、2025年12月までの全エリア一律13.00円から引き下げられています。 契約手数料や解約金はかかりますか?
- かかりません。
公式サイトでは、申し込み時の手数料や設備費は不要で、他社へ契約を変更する場合の違約金も0円と案内されています。 セット割はどのくらい安くなりますか?
- おてがる光を契約すると、電気の従量料金がエリアごとに1.2%から3.1%割引になります。
おてがるガスは地域の一般的な都市ガス料金より基本料金が5%お得で、電気とセットにすると10%お得と案内されています。 支払い方法は何が選べますか?
- 公式のよくある質問では、銀行口座振替またはクレジットカードでの支払いになると説明されています。
コンビニ払込票についてはペーパーレス化のお知らせが出ているため、希望する場合は申し込み前に窓口で確認してください。 賃貸でも切り替えられますか?
- 賃貸やマンション、アパートなどの集合住宅でも切り替えて利用できると案内されています。
今契約している電力会社への連絡は、おてがるでんき側が行います。 家庭向けのプランはどれですか?
- ファミリーMプランです。
北海道・東北・東京・中部・北陸・九州エリアでは従量電灯B相当、関西・中国・四国エリアでは従量電灯A相当にあたります。
このほか従量電灯C相当のワークMプランと、低圧電力相当の動力Mプランがあります。
まとめ|基本料金0円と市場連動をセットで考える
おてがるでんきは、基本料金0円と一律の電力量料金という分かりやすい設計の新電力です。
契約手数料も違約金もかからないため、試しやすい点は大きな利点といえます。
一方で市場連動型なので、電源調達調整費によって毎月の請求は上下します。
単価は改定されることがあるため、申し込みの前に公式サイトで最新の料金と調整費の基準値を確認してください。









